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#use wml::debian::weeklynews::header PUBDATE="2006-05-16" SUMMARY="インストール, multiarch, パッケージ情報更新, DPL, セキュリティ, GCC, ライセンス, パッケージング, Debconf"
#use wml::debian::translation-check translation="1.6"

<p>Debian コミュニティのための週刊ニュースレター、Debian
ウィークリーニュースの今年の第 20 号へようこそ。<a
href="http://www.linux.com/article.pl?sid=06/04/11/1818237">\
インタビュー</a>の中で、Anthony Towns
さんはプロジェクトリーダー選挙中に浮かんだアイデアをまとめることが直近の課題であり、
自発的に手助けしてくれた人々は、
彼らがさらにできる事についての良いアイデアなしに去ることはないと述べました。</p>

<p><strong>preseed 用のウェブインターフェイス。</strong>
ヒューレット・パッカード社がリリースしたコードを元に、
オープンソースに熱中する人々が開発した新しい<a
href="http://instalinux.com/">ウェブサイト</a>により、
ユーザは数も少ないシンプルな画面上で選択し、クリックするだけで、小さな (30&nbsp;MB
以下) インストールイメージを生成できます。起動すると、
ネットワーク経由でオペレーティングシステムがユーザの指定通りにインストールされます。x86
および x86_64 プラットフォームでは Debian、Ubuntu、KUbuntu
などに対応しており、その他数種のディストリビューションにも対応しています。</p>

<p><strong>multiarch の最新情報。</strong>
Matt Taggart さんは、Canonical Ltd. 社とヒューレット・パッカード社による<a
href="http://multiarch.alioth.debian.org/multiarch-hp-report.pdf">レポート</a>の存在を<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2006/05/msg00290.html">\
指摘しました</a>。同レポートは、Debian で multiarch
をサポートする場合の実装方法について調査したものです。Scott James Remnant さんは、<a
href="http://packages.debian.org/dpkg">dpkg</a> の変更が必要な箇所の<a
href="http://multiarch.alioth.debian.org/dpkg2.pdf">仕様</a><a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2006/05/msg00290.html">\
作成しました</a>。amd64 上で i386 用バイナリを、
あるいは ia64 上で i386 用バイナリを実行するような、
複数のバイナリターゲットを実行できるシステムへの対応が向上するなど、multiarch
によって Debian は数多くの改良が可能になります。</p>

<p><strong>パッケージ情報の差分アップデート。</strong>
Bartosz Fenski さんは、<a href="http://packages.debian.org/unstable/admin/apt">apt</a>
の新バージョンである 0.6.44<a href="$(HOME)/releases/unstable/">\
不安定版</a>ディストリビューションに<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-changes/2006/05/msg00542.html">\
アップロードされた</a><a
href="http://jabba.pl/fEnIo/id/9350">報告しました</a>。このバージョンでは、
パッケージデータベースの差分アップデートに対応しています。
同バージョンの apt を使えば、"apt-get update"
を実行するたびにダウンロードしなければならないデータの量が 4 ないし 5
メガバイトから数百キロバイトへと劇的に減ります。</p>

<p><strong>プロジェクトリーダー補佐の一言。</strong>
Steve McIntyre さんは、<a href="$(HOME)/vote/2006/vote_002">\
選挙</a>以降に取り組んできた問題について<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2006/05/msg00003.html">\
報告しました</a>。これには、すでに約 80 件もの申し込みがあった、Debian の Google <a
href="http://code.google.com/soc/">Summer of Code</a> への参加も含まれています。
彼はまた、irc.debian.org の <a href="http://www.oftc.net/">OFTC</a> への移行や、
新しいグラフィカルインストーラが急速に進歩していることにも言及しています。</p>

<p><strong>testing-security のアーカイブが移動。</strong>
Neil McGovern さんは、testing-security のアーカイブが <a
href="http://security.debian.org/">security.debian.org</a> に移動したと<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2006/05/msg00006.html">\
発表しました</a>。テスト版 (testing) を運用していて、
このアーカイブを使いたいユーザは、<code>sources.list</code>
の設定を変更する必要があります。testing-security チームは、
サポートしているすべてのアーキテクチャで修正済みのパッケージがビルドされる前であっても、
アドバイザリを発行する場合があります。間に合わなかったパッケージも、
ビルドが完了すれば利用できるようになります。</p>

<p><strong>GCC 4.1 へ移行?</strong>
Martin Michlmayr さんは、現在報告されているリリースクリティカルバグのうち、
コンパイラが厳しすぎるのが原因のものが解決するのなら、etch リリースを GCC 4.1
でリリースするようリリースチームに考慮してほしいと<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2006/05/msg00005.html">\
報告しました</a>。GCC 4.1 は、全般的に 4.0 よりも優れていると思われ、
特に <a href="$(HOME)/ports/hppa/">HPPA</a><a href="$(HOME)/ports/m68k/">m68k</a>
ではそれが顕著です。したがって、彼は、
バグが残っているパッケージへの非メンテナアップロードの<a
href="http://bugs.debian.org/366820">調整</a>を開始し、
いくつかのアーキテクチャではアーカイブ全体のリビルドを予定しています。</p>

<p><strong>teTeX のライセンス問題。</strong>
Frank K&uuml;ster さんは、teTeX や TeXlive で共用している teTeX
ディストリビューションに、ライセンスが不明確なファイルを相当数見つけたと<a
href="http://lists.debian.org/debian-release/2006/05/msg00028.html">\
報告しました</a>。ほとんどの問題は、<a href="$(HOME)/releases/etch/">etch</a>
のリリースまでには修正されそうにありません。Steve Langasek さんは、
パッケージ内の未確認な部分は証拠不十分だとして、それらの配布を続けることを<a
href="http://lists.debian.org/debian-release/2006/05/msg00045.html">\
承認しました</a></p>

<p><strong>GCJ 4.1 への切り替え。</strong>
Michael Koch さんの<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel-announce/2006/05/msg00008.html">\
発表</a>によれば、Debian Java チームは、gcj や gij
のデフォルトのバージョンを切り替えてバージョン 4.1 を指すようにする予定です。
大半のパッケージに必要になるのは単純な再構築だけのはずです。
しかし、ネイティブの JNI
ライブラリを構築するパッケージには何らかの手作業が必要となるでしょう。</p>

<p><strong>non-free なドキュメントのパッケージ化。</strong>
J&eacute;r&ocirc;me Marant さんは、<a
href="http://www.gnu.org/copyleft/fdl.html">GNU FDL</a>
の下でリリースされたドキュメントを元々のソースパッケージが含み、
それらのドキュメントを <code>non-free</code> 用のパッケージにしたいときに、
メンテナはそのソースパッケージをどのように処理すればよいか、と<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2006/03/msg01061.html">\
尋ねました</a>。Manoj Srivastava さんが、コードと non-free
のドキュメントをそれぞれ含む 2 つの異なるソースパッケージを作成した、と<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2006/03/msg01063.html">\
報告しました</a>。non-free なソースパッケージは名前を変更する<a
href="http://lists.debian.org/debian-devel/2006/03/msg01072.html">\
必要があります</a></p>

<p><strong>パッチベースのソースパッケージの管理。</strong>
Joey Schulze さんは、パッチベースのビルドシステムのメンテナたちに、
パッチに対して分別ある名前を用いるよう<a
href="http://www.infodrom.org/~joey/log/?200604291154">求めました</a>。
彼は、特に、
索引ファイルによる並び替えの順ではなくアルファベット順に一連のパッチ群が適用される場合に、
パッチ群の末尾に新しいパッチを簡単に追加できるようにしたいと考えています。
分別ある名前の使用は、
セキュリティアップデートの準備の際にその場しのぎの解決策を防ぐのに有用です。</p>

<p><strong>7 回目となる、今年の Debian カンファレンス。</strong>
Debian プロジェクトは、メキシコのオアステペックで今年度の Debian <a
href="$(HOME)/events/2006/0514-debconf">カンファレンス</a>を現在開催中です。
合計 400 人もの開発者や翻訳者、そしてプロジェクトに興味をもつ人々が、50
以上もの<a href="http://wiki.debian.org/Debconf6TalkSchedule">\
講演や特定テーマの自由討論会 (birds-of-a-feather meeting; BOF)</a>
に参加しています。開催チームの<a href="http://debconf6.debconf.org/blog/">\
ブログ</a>でカンファレンスの動向を追ってもよいでしょう。<a
href="http://video.debconf.org:8000/tower.ogg">講演</a><a
href="http://video.debconf.org:8000/hacklab.ogg">\
ハックラボ</a>の生中継のストリーミングも利用可能です。これらに加え、Alexander
Schmehl さんは、講演に関する質問を聴衆ができるよう 2 つの IRC
チャンネルを設けた、と<a
href="http://debconf6.debconf.org/blog/debconf6/as-ask-questions-while-watching-the-stream.html">\
発表しました</a></p>

<p><strong>セキュリティ上の更新。</strong>
いつもの手順はご存知でしょう。
もしこれらのパッケージがひとつでもインストールされていたら、
システムを更新してください。</p>

<ul>
<li>DSA 1055: <a href="$(HOME)/security/2006/dsa-1055">mozilla-firefox</a> --
    任意のコードの実行。
<li>DSA 1056: <a href="$(HOME)/security/2006/dsa-1056">webcalendar</a> --
    情報の漏洩。
<li>DSA 1057: <a href="$(HOME)/security/2006/dsa-1057">phpldapadmin</a> --
    クロスサイトスクリプティング。
</ul>

<p><strong>みなしご化されたパッケージ。</strong>
今週 4 個のパッケージがみなしご化され、新しいメンテナを必要としています。
これでみなしご化されたパッケージは合計 302 個となりました。
フリーソフトウェアコミュニティに貢献した以前のメンテナ達に感謝します。
完全なリストが、<a href="$(HOME)/devel/wnpp/">WNPP
のページ</a>にあります。もしパッケージを引き取るつもりがあるなら、
バグレポートに一言付け加えて、タイトルを ITA: に変更してください。</p>

<ul>
<li> <a href="http://packages.debian.org/unstable/net/bcm5700-source">bcm5700-source</a>
     &mdash; Broadcom bcm5700 Ethernet ドライバモジュールのソース。
     (<a href="http://bugs.debian.org/366806">Bug#366806</a>)
     </li>
<li> <a href="http://packages.debian.org/unstable/misc/directvnc">directvnc</a>
     &mdash; フレームバッファをディスプレイとして利用する VNC クライアント。
     (<a href="http://bugs.debian.org/367169">Bug#367169</a>)
     </li>
<li> <a href="http://packages.debian.org/unstable/net/qla2x00-source">qla2x00</a>
     &mdash; 2.4 系カーネル用の qla2x00 ドライバのソース。
     (<a href="http://bugs.debian.org/366743">Bug#366743</a>)
     </li>
<li> <a href="http://packages.debian.org/unstable/misc/request-tracker3.4">request-tracker3.4</a>
     &mdash; 拡張可能なトラブルチケット追跡システム。
     (<a href="http://bugs.debian.org/366551">Bug#366551</a>)
     </li>
</ul>

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このニュースレターの作成を手伝ってください。Debian コミュニティを見守って、
何が起こっているかをレポートしてくれるボランティアの記者を必要としています。
どうすれば手伝うことが出来るかについては、<a
href="$(HOME)/News/weekly/contributing">寄稿のページ</a>を見てください。<a
href="mailto:dwn@debian.org">dwn@debian.org</a>
宛のあなたのメールを楽しみに待っています。</p>

#use wml::debian::weeklynews::footer editor="Paul Telford, Mohammed Adn&egrave;ne Trojette, Sebastian Feltel, Thomas Bliesener, Martin 'Joey' Schulze" translator="今井 伸広, 小林 儀匡, 田村 一平"

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